同窓会のこと同級会ともいうの知らなかった。
今、シンガポールにいます とは
元ネタは、大成建設のテレビCMとなっており、
同級生から「同級会、始まってるよ!綾乃、いまどこ?」の返事に対して、
主人公である綾乃が「ごめん、同級会にはいけません。いま、シンガポールにいます。」
と参加を断る際に用いたメッセージに由来している。
CMの内容としては、海外の工事現場監督として活躍する女性が、
友達からの同窓会の誘いを断る内容で一見普通なのだが、
CM監督が『君の名は』や『天気の子』を手掛けた新海誠、
声優には長澤まさみ、音楽はスキマスイッチなどの豪華メンバーであったのに加え、
CM内容をよく見ると、おかしな部分がいくつもあったことで話題に上がった。
その後ネットなどでは面白フレーズとして定着し、
誰かからの誘いを受けた際や断る時に、ネタとして使われることが多い、
また、同級会やシンガポールの部分を変えて、「ごめん、○○には行けません。今△△にいます。」
といったように改変されることも。
元ネタである大成建設のテレビCM動画とツッコミどころ
まず、実際に放送されたテレビCMをご覧いただきたい。
あなたは不自然な点にどれだけ気付けるだろうか。
文字に起こすと、
同級生「綾乃、いまどこ?」
綾乃:ごめん、同級会には行けません。いま、シンガポールにいます。
同級生「これないって。」「シンガポール?」
綾乃:この国を南北に縦断する地下鉄を私は作っています
本当は、あの頃が恋しいけれど……。
でも、今はもう少しだけ知らないふりをします。
私の作るこの地下鉄も、きっといつか、誰かの青春を乗せるから。
同級会で待ってる相手に「いまどこ?」と聞いて「シンガポール」と帰ってきたら、
どんな反応するのが正解なのだろうか。・・・
最初のツッコミどころとしては
「同級会にはいけません。」と断ったところだが、
同級生から「始まってるよ!いまどこ?」と聞かれている時点で、
綾乃は同窓会に参加表明をした上でドタキャンをキメていることになるのだ
幹事の人が参加確認がとれた人数で店を予約してくれただろうに、
当日には何故か「シンガポールにいます。」と堂々の宣言までしている。
いやいや、海外行くことになった時点で辞退の連絡しろよ・・・!幹事がかわいそうだろ!
さらには「いま、シンガポールにいます。」と
私、海外で仕事頑張っちゃってます^^と言わんばかりにマウントを同級生相手に取っており、
仕事中の姿が映るわりには、なぜかLINEの返信は僅か1分の即レスをしてる。
お前は忙しいのか暇なのかどっちなんだ!?
極めつけは、その後「この国を南北に縦断する~」と自分語りを始める。
誰一人として聞いていないのに仕事内容や感情を語り続ける綾乃さんだが、
仮にこれを同級生相手に送っていたら、綾乃はかなりの自己承認欲求モンスターと言える。
これらのツッコミどころから、
「シンガポールマウント」という言葉でこのCMが紹介されたり、
主人公(綾乃)のことを「シンガポールマウントネキ」と呼ぶ人も現れた。
大和建設は、
同級生たちとの思い出も大切にしつつ、未来に向けた大規模プロジェクトに
やりがいを見つけ、生き生きと仕事をする姿を描きたかったのだろうが、
ネット上では、細部の違和感によってネタとして見られることになってしまった。
話題性としては高くなったから結果として良かったのかも?
「今、シンガポールにいます」のSNSなどでの改変作品
Twitterをメインに、シンガポールマウントネキに見習って
様々な理由で同級会を欠席する人たちが登場しているので紹介しよう。
ごめん、同級会には行けません。いま、シンガポールにいます。この国を代表する観光地を私は作っています。……相当に、水の出が激しいけれど、でも今はもう少しだけ、知らないふりをします。私の作るこの観光地も、きっといつか誰かがTwitterに載せるから。 pic.twitter.com/hMNfLR3NwC
— 瀬戸弘司 (@eguri89) December 2, 2019
ごめん、同級会にはいけません。今、ハンバーグ練ってます。この国の人々の食欲を満たすハンバーグを練っています。......本当は、あの頃が恋しいけれど、でも今はもう少しだけ、知らないふりをします。私の作るハンバーグがきっといつか誰かの食欲を満たすから
— ひしめき亭 日本一チーズをかけるハンバーグの店 (@PuuTomare) January 31, 2021
今日も11:00〜ハンバーグッド👍 pic.twitter.com/RqOkeymfBG
ごめん、仕事にはいけません。今、九重連山にいます。この九州の中心に位置する中岳を登っています。......本当は、収入が危ういけれど…でも今はもう少しだけ、知らないふりをします。私の歩く登山道も、きっといつか誰かの青春を歩ませるから。 pic.twitter.com/jhm0Pgl1kC
— えねる@山飛家 (@enelusan) June 4, 2020
ごめん、シーズン4にはいけません。いま、AppleとEpicの戦争下にいます。この戦争がいつどう終息するのかをモバイル難民の私は見守っています。…本当は、みんなとビクロイしたあの頃が恋しいけれど、でも今はもう少しだけ、知らないふりをします。私の残像がいつか誰かのおもひでにぽろぽろするから。 pic.twitter.com/5lsEWLCYxW
— あの頃にはもう戻れないんだね (@defaultfunclub) August 25, 2020
もはや大喜利大会と化していたり、実際の同窓会の誘いを
「いま、シンガポールにいます。」ネタで乗り切った猛者もいるらしい。