
2025年3月11日、動画配信者の最上あいさん(本名:佐藤愛里さん、22歳)がライブ配信中に刺殺されるという衝撃的な事件が発生しました。
この事件は社会に大きな衝撃を与え、多くの議論を呼び起こしています。
事件発生の詳細な経緯
事件は東京都新宿区高田馬場の路上で、午前9時50分頃に発生しました。
最上さんは「山手線1周ライブ配信」という企画を行っている最中で、ライブ配信アプリ「ふわっち」を通じて視聴者とリアルタイムで交流していました。
その最中、栃木県在住の高野健一容疑者(42歳)が彼女に近づき、サバイバルナイフで首や胸など30か所以上を刺しました。
最上さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。
事件発生原因および加害者の心情と動機

高野容疑者は最上さんに対し、約250万円を貸していたものの返済が滞っていたと供述しています。
二人は2021年頃に配信を通じて知り合い、2022年8月に直接会った後、最上さんから生活費や家族の支援を理由に借金の依頼が続きました。
高野容疑者は自身の貯金を崩し、さらには消費者金融からも借金をして彼女に貸し続けましたが、返済が行われず、民事訴訟を提起し勝訴したものの、最上さんからの支払いはありませんでした。
このような状況から、高野容疑者の不満や怒りが募り、犯行に及んだと考えられます。

高野容疑者の知人証言
高野容疑者の知人は取材担当者に対して下記のように当時の様子を話している。
「健さんは、最上さんの『お金は返す』というメッセージを最初は信じていたと思います。
でも3年近く経っても返ってこないので、弁護士に依頼したり、栃木警察署に相談したり色々やっていましたが、
返ってきたのは最初に貸した3万円だけだと話していました。だから実際に、お金には相当困っていたと思います。
彼と食事した際も『最上さんのせいで気が滅入っておかしくなりそうだ』と打ち明けてくれました。
2023年10月に私の自宅の最寄り駅まで来てくれたときには、
『申し訳ないけどお金がないから帰りの電車賃を貸してほしい』と頼まれたほど、彼は金銭的に困窮していました」
その当日、2人はカフェに赴いたのだが、支払いを済ませた知人に高野容疑者は
『ていうか俺2 00円しか使ってない』と気まずそうにしていたという。知人は当時をこう振り返った。
「自分も健さんがお金に困っているのは知っていたので『貸した3000円は返さなくてもいいから』と言いました。
この日の話題は『お金を返さないのに彼女はSNSで華やかな生活を自慢している』とか
『少しでもお金を返してくれたらラクになるのにな』といった最上さんに対する不満でした。
去年の11月にも健さんに会ったのですが、その時はご馳走してくれました。
私が貸したお金を返してくれるというので、それならご飯を食べようということになり、
小料理屋みたいなところに行きました。健さんはここでは現金で支払っていましたが、
別の場所で私のためにソフトクリームを買ってくれた時にはびっくりしました」
知人が驚いたのも無理はない。高野容疑者は500円のソフトクリームの支払いを
クレジットカードで『分割払いでお願いします』と会計したからだ。
「考えてみれば給料は16万円と言っていたし、そこから家賃や携帯代に加えて借金まで払っていたら
ほとんどお金なんて残らなかったと思います。普段の食事も写メで送ってきてくれていましたが、
自炊でごはんに味噌汁とサラダ、といった具合に質素だったし、
月に1度給料が出たら食べるマックが自分へのご褒美と言っていました。
その一方で、最上さんは貸したお金も返してくれない。
さらに彼氏と一緒にタワマンに住み、ポーカーに興じるような姿を
SNSや配信で公開していたのですから、それを見た健さんはたまらない気持ちになったんだと思います」
世間の反応と被害者非難の傾向

事件後、SNSやインターネット上では、被害者である最上さんへの批判が多く見られました。
最上さんがSNSで婚約者との旅行やタワーマンションでの豪華な暮らしを発信していたことが批判の対象となり、
「他人の金でタワマン住んで、海外旅行行ってたってマジ?これが本当なら殺意が湧くのも分かる」といった声も上がっています。
もう投げ銭機能とか法律で禁止しようやwwww
— 国賊討伐! 統一教会と竹中平蔵の犬、自民党を日本から叩き出せ!! (@CRNK_HZ) March 16, 2025
ああいうので金儲けしてる連中を放置してたら子供の教育に悪いし日本の秩序が崩壊するだろwwww
高野おぢ、427万円あった貯金が最上あいに出会って1年後残高442円になる https://t.co/atomUZEV2D https://t.co/dIhpvIsw4x pic.twitter.com/EEFTtFcH6g
最上あいさん、銀行口座に800円しか持っていない→元カレの会社に借金をしていることを理由に配信の利益をそっちに入れていた。タワマンに一緒に住んでいるのは元カレ。元カレが社長をしている会社で働いているので、社長と従業員として一緒に暮らしている。
— たちばな🐰 TOKYO BUNNYS CLUB (@banabanasan) March 16, 2025
これ絶対指南者いるでしょw
最上あいは消費者金融をハシゴして金借りる方法を相手に指南してその金を献上させてたあたりがマジで醜悪で一切同情できない。
— しわすみ (@s_w_s_m) March 14, 2025
「たかが250万で...」って言ってる人が多いけど、最上あいさんはその250万を軽く見た結果、自身の命の値段を250万にしてしまった
— ナノナノ (@takoraisu2525) March 14, 2025
なんとも皮肉な話だ
さらに、最上さんの婚約者を名乗る「油井(ゆい)」氏が事件後、X(旧Twitter)で声明を発表し、
「彼女の金銭面のモラルが悪かったことは私自身も理解している。
しかし、現在SNSに拡散されている情報は、犯人が事前に流した情報に基づいたものが多い」と述べ、
「彼女と加害者の間には、もっと複雑な背景があった。金銭トラブルもLINEのやり取りだけで完結するような単純なものではない。と発言しています。
最上あいの婚約者がふわっちで放送
— ジェイ (@jjj__1234567) March 16, 2025
最上あいと高野健一の音声を配信で流す
最後配信落とされて終了。 pic.twitter.com/1yoQya3R31
被害者非難の心理的背景:公正世界仮説
このような被害者非難の背後には、「公正世界仮説」という心理的要因が存在します。
これは、人々が世界は公正であり、善行は報われ、悪行は罰せられると信じる傾向を指します。
この信念が強いと、被害者に対して「何かしらの落ち度があったはず」と考え、非難する傾向が生まれます。
うわ!誰だか知らないが、これは酷いだろ!最上あいさんが殺害された場所だよね?ホント、こういうことする人間は、終わってるだろ! pic.twitter.com/gqvgwOgBGD
— ひろ (@SkyAbys) March 15, 2025
被害者非難がもたらす社会的影響
被害者非難は、被害者がさらなる精神的苦痛を受けるだけでなく、社会全体での共感や支援の欠如を招く可能性があります。
これにより、被害者が声を上げにくくなり、問題の深刻化や再発を防ぐ取り組みが遅れるリスクがあります。
まとめ

最上あいさん刺殺事件に対する社会の反応は、多様な意見が交錯しています。
しかし、被害者非難の背後にある心理的要因を理解し、冷静かつ公正な視点で議論を進めることが重要です。